【スカウトと遊びに明け暮れた学生時代】E+グル―プ代表　にしかた＃1

「経営者インタビュー」とは開業から今に至るまでの体験談を、風俗業界の第一線で活躍する経営者の方にインタビューをする企画です。今回はE+グループ代表のにしかた社長です。2008年に錦糸町のデリへルE+から始まり、その後錦糸町に2店舗目を出店。品川、五反田と次々にエリアを拡大しているグループです。在籍するキャストのレベルも高く、広告サイトの人気ランキングでも常に上位に位置しています。とにかく派手な風貌と行動で、なにかと風俗業界の注目を集める存在のにしかた社長に、E+グループの誕生秘話をお聞きしました。

この記事の目次

1 スカウトと遊びに明け暮れた学生時代
2 スカウト廃業のきっかけとなった迷惑防止条例

スカウトと遊びに明け暮れた学生時代

―――お久しぶりです、よろしくお願いします。

（にしかた氏）こちらこそ、お願いします。

―――E+（イープラス）はオープンして何年目になりますか？

（にしかた氏）２００８年にオープンしたので今年の５月で11年になりました。その時は千葉とかにも店を出しましたけど、今のように錦糸町一本でとなると、2011年とか2012年頃になりますね。

―――E+は、にしかたさんが始めたということで業界内では前評判が高かったですよね？

（にしかた氏）そうなんですか？（笑）僕は前面に出ていませんでしたけどね。

―――にしかたさんといえば、スカウトマン時代から有名でしたからね。そのスカウトを始めたのは、いつ頃からなんですか？

（にしかた氏）大学生の時ですね。元々、高校時代は陸上競技をやっていたんですけど、足をケガしてしまって。大学はエスカレーター式で入ったので、陸上競技をやるでもなく、クラブとかで遊びだしたんですよ。それで入ったイベントサークルが……メンバーの全員がスカウト集団だったんですよ。それで、そのまま……という感じです。

―――その当時でもスカウト会社って存在していたんですね？

（にしかた氏）ありましたよ。ただ、ほとんどがキャバクラの専属で風俗は少なかったと思います。A社さん位かな、スカウト会社としてちゃんと機能しているのは。それで大学生時代にスカウトをやっていました。あとは平塚でキャバクラの店長をしていましたね、学生でしたけど。ただ、スカウト会社もキャバクラも社長にいろいろなことがあって、潰れてしまうんですね。それで、普通に就職活動をして、某社で自動車のセールスマンになる予定だったんですけど……まぁ、アクシデントで取り消しになりまして（苦笑）。それでスカウト会社を立ち上げました（笑）。

―――どちらかといえば順風満帆……。

（にしかた氏）満帆ですよね。あの～僕、挫折らしい挫折って味わったことが無いんですよ。

―――強いてあげれば足のケガで陸上競技を諦めたことと、就職の内定が取り消しになったこと程度ですか？

（にしかた氏）でも、内定取り消しに関しては、その後スカウト会社を立ち上げるキッカケになったから結果として良かったかな。というのも、スカウトで結構な金額を稼いでいて。だけど、就職したら初任給は20万円程度ですよね？　それだったら、スカウト会社を作るか～、という流れだったんです。最初は横浜が基点でした。懐かしいなぁ（笑）。

スカウト廃業のきっかけとなった迷惑防止条例

―――大学卒業後、すぐに横浜で活躍されたんですか？

（にしかた氏）まぁ、タイミングが良かったというか、その当時、スカウト会社は自分が立ち上げた会社かA社さんしか無かった状態ですから。実はA社さん、当時、横浜にも拠点を構えていたんですよ。それで、まぁ……それこそちょっと前のスカウトマンの漫画みたいな時代でしたよ（笑）。あの漫画は前半の部分は結構リアルじゃないですか？（笑）。だけど、今ほど会社同士が仲良くなかったから、他の会社の人間と話さないとか普通でした。

―――そうなんですね……。それで、スカウト会社はいつまでやっていたんですか？

（にしかた氏）たしか２００６年までです。迷惑防止条例が始まったのでやめたんです。あの時はまず、北海道で逮捕者が出て、その後、池袋でも出て。それで、会社に部下を集めて、言ったんです。「ビクビクしながらやるのはイヤでしょ？」って。もちろん、逮捕されたくなかったし、そこで解散を決めたんです。